電子味覚システム ASTREE
味覚分析アプリケーション
電子味覚システム ASTREEは、複数センサーによるパターン分析と単センサーの選択性を利用した表現が可能です。 ベンチマークとマッピング、標準物質添加法による味の定量、官能評価との相関モデルの構築からマスキング効果の評価まで、多彩なアプリケーションに対応しています。
センサーの選択性を利用した味マップ
ASTREEでは、基準試料に調味料を添加したときのうま味の増加と酸味の抑制効果について、 うま味選択センサー(縦軸)と酸味選択センサー(横軸)の出力値をそれぞれ12段階の味強度に変換し表現することができます。
標準物質添加法による味の定量
基準試料に、特定の味を代表する標準物質を段階希釈して添加する「標準添加法」により、間接的にその味尺度を12段階で定義することができます。
マスキング効果の評価
実薬とプラセボを測定し、そのユークリッド距離が小さいものほど原薬の味が弱い、つまりマスキング効果が高い製剤であると客観的に求めることができます。
官能分析のデータフュージョン
専用のソフトウェア AlphaSoftは、官能評価との相関を構築、証明する豊富な統計プログラムを搭載し、未知試料の予測精度を高めます。 電子嗅覚システムやビジュアルアナライザーによる測定値、さらに一般分析値や官能評価スコアなどの外部変数の情報を組み合わせることも簡単で、統合された知覚である「味」を科学的に説明します。
アプリケーションノート
タイトル | キーワード | No. |
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ペットフードのベンチマーキング | 香り, 味, 外観 | AN036NTE |
オレンジジュースの偽装判定 | 香り, 味 | AN035NT |
多感覚器分析によるコーヒーカプセルのベンチマーキング | 香り, 味, コーヒー | ANTH29 |
ソーセージのベンチマーキング | 風味, 外観, 加工肉 | ANHTI02 |
呈味増強素材による風味増強効果の評価 | 呈味増強, 風味増強 | ATJ01 |
オリーブオイルの苦味の定量 | 植物油, 苦味 | AT08 |
プロセスチーズの機器による多感覚評価 | におい・味・外観, 乳製品 | ANTI01 |
香りと味の評価 - スナックの新製品開発 | 風味, 菓子 | ANT04 |
官能的な品質に基づくベンチマーキング - モデナ産バルサミコ酢 | におい, 味, 酢 | ANT07 |
タバスコソースの辛味強度の評価 | 苦味, ソース | AT03 |
トマトソースの官能的品質管理 | におい, 味, ソース | ANT06 |
コーヒーの苦味の決定 | 苦味, 飲料 | AT07 |
GMPとIMPによる旨味の相乗効果 | 旨味 | AT06 |
USDA-ARS(米国農務省農業研究局)/US Sugars Corp カンキツグリーニング病(HLB)の影響を受けたジュースの識別 |
味, 飲料, 原料 | |
センサーと官能評価データを組み合わせたジュースのポジショニング | におい, 味, 飲料 | |
豆乳の配合・製造条件の最適化 | 味, 豆乳 | |
宮城県産業技術総合センター様 味覚センサー評価による戻りカツオの特徴と成分の関係 |
味, 鮮魚 | |
最適な飲み合わせ法の選択 - 小児用製剤 | 味, 医薬品 | |
口腔内崩壊錠の先発品とジェネリック品の苦味比較 | 苦味, 医薬品 | |
漢方薬のにおいと味の評価 | 味, 医薬品 | |
EMEA(欧州医薬品審査庁)/ CHMP 小児用製剤の開発における味の識別 |
味, 医薬品 |
仕様
品名 | 電子味覚システム ASTREE V5 | ||
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本体構成 | センサーボード | ||
センサーアレイ | CHEMFET センサー7 本 Ag/AgCl 参照電極 |
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オートサンプラ ラック収容力 |
LS16 : 16 ポジション(試料容量80mL) LS48 : 48 ポジション(試料容量25mL) |
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ソフトウェア | AlphaSoft(21CFR Part 11 準拠) | ||
測定対象項目 | センサー選択性を利用した「酸味」,「塩味」,「うま味」、標準物質添加法による「甘味」,「苦味」,「コク」,「辛味」・・・など自由設計可能 官能評価用語に基づく「~らしい味」など(相関データより算出) |
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操作コントロール | RS-232C | ||
寸法・重量 | 本体: 22(W)× 30(H)× 40(D)cm ・ 3Kg オートサンプラ: 42(W)× 72(H)× 58(D)cm ・ 11.6Kg |
※外観・仕様は予告なく変更することがありますので、予めご了承ください。