官能評価の5つの資源とソリューション

官能評価には、5つの重要な資源があります。アルファ・モス・ジャパンでは、各資源に関連したツールを用意し、官能評価をトータルでサポートしています。


【1】官能評価パネル

官能評価の資源といえば、まずは官能評価パネルです。官能評価を実施するためには、パネリストの選抜が非常に重要です。偶然以上の確率で識別ができないパネリストを使うと、 ベータリスク(本当は違いがあるにも関わらず、違いがないという誤った結論を導く リスク)が大きくなります。 パネルの選抜試験や継続的なトレーニングを効率的かつ効果的に行うためのひとつのツールとして、GMPフレーバースタンダードを用意しています。

GMPフレーバースタンダードは、フレーバーを粉末化しカプセルに充填したもので、水や飲料に溶かすことで、パネルが口にし、飲み込むことができます。場所やタイミングを選ばず、化学的な知識がなくてもサンプルの準備ができるので、利用しやすいフレーバーのスタンダードです。一度選抜したパネルでも、その感度を維持するためには継続的に訓練する必要があります。エビングハウスの忘却曲線でも、定期的な復習の効果が証明されています。



海外向けの商品開発などの場合、ターゲットとする海外の官能評価パネルを用いる必要があるかもしれません。アルファ・モス・ジャパンでは、欧州やアジアのリサーチ会社と提携し、欧州を中心 とした各エリアでの官能評価・消費者試験サービスも提供しています。

【2】官能評価の手法

官能評価は、目的に応じてどのような試験を採用するのか決定します。その評価手法によって得られる情報は大きく異なるため、パネルという資源を無駄にしないためにも、慎重に選択する必要があります。 1つの官能評価手法であるQDAは、製品の官能的特徴を記述し、かつ定量的に数値化ができ、消費者嗜好データや機器分析データとの相関づけにも有用です。また近年では、TI, TDS等の時間経過での評価法、 またCATA, Napping®等のラピッドメソッドなど、様々な官能評価手法が用いられるようになりました。 アルファ・モス・ジャパンでは、新しい手法の紹介や、目的に応じた最適な評価手法を選択するお手伝いをしています。

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【3】官能評価のサポート

官能評価パネルが揃い、評価手法が定まったら、試験の実行です。官能評価のデータ収集や解析は、手書きの回答用紙に表計算ソフトを用いて行うことも可能ですが、 効率的なデータ収集から解析までをサポートするソフトウェアも存在しています。アルファ・モス・ジャパンでは、TIやTDSなどの時系列的評価手法にも対応した、 官能評価ソフトウェア FIZZ を提供しています。 国内のユーザー様は、FIZZ Network(FIZZ LabやFIZZ Nomadに更新)の利用がほとんどですが、弊社では、FIZZ Forms(試験用紙を印刷し、回答を得たあとにスキャナで取り込むことが可能)を用いて、 消費者試験のような規模の大きな試験のサポートも行っています。


FIZZ Forms

【4】官能評価実施のための予算と承認

ところで、どんなに担当者レベルで官能評価の必要性を感じられていても、社内における認知、理解、そして十分な予算がないと、試験が実施できません。日本では残念ながら、ここが意外と高い壁といえるかもしれません。アルファ・モス・ジャパンでは、足りないところを限られた予算で補えるよう、必要なツールのみのアウトソーシングにより官能評価の実現を後押ししております。


【5】官能評価の施設

官能評価の5つの資源の最後は、官能評価ブースなど、官能評価を実施するための施設です。 専用の評価室があるのは理想ですが、日本国内ではスペースの問題、また高い工事費などが理由で、なかなか常設した官能評価ブースをたてることができません。普段は会議室でも、すぐに専用ブースに早変わり、そんなことを実現できるのが、The Lab in the Bagのポータブルブー スです。使いたい時に、使いたいところに組み立てるだけで、すぐに官能評価が実施できます。テーブル上で簡単にパーティションを組むものから、孤立したブース まで、ブースの種類は豊富で、照明やシンクなどのオプションまでも用意されています。


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