食品包材用ポリエチレンのロット管理

W. R. Grace & Co.(メキシコ)

ポリエチレンのロット管理にGEMINIを採用。投資収益率アップ!

IFT08レポート:
食品グレード用包材のリーディングカンパニーであるW. R. Grace & Co. のQCマネージャーRaul Desales氏(メキシコ)は、 ポリエチレンの品質管理における機器分析化を目的とし、「簡易型におい判別システム GEMINI」を導入した結果、 官能評価との優れた相関性を認め、出荷可否の意思決定にかける時間を大幅に短縮し、毎月6万ドルの投資収益率を確保することができたと報告しました。


従来は、製造後に出荷するまで10日かかっていた。

各バッチごとに集められたペレットは、ライナーにされるのに1日、そのあと一定温度のUVボックス内に6日置き、 さらに室温に戻るまで1日経過してから官能評価が遂行され、結果が出るのは早くても製造日から10日後でした。 また、メキシコの施設には官能評価パネルがいなかったため、必要に応じてフランスの施設にサンプルを送ることが要求され、 より多くのコストとさらなる時間を要していました。


官能評価と相関性のある品質管理モデルを構築し、時間短縮と大幅コスト削減。

官能評価との相関性がある品質管理モデルを構築し、GEMINIで不合格となった場合にのみ、フランスの官能評価グループにサンプルを送付するといったプロセスを確立することで、 結果を得るまでの時間の短縮化と輸送コストの削減に成功しました。

  • 製造後の出荷までの日数が、これまでの10日から24時間以内へと大幅短縮。
  • 1つの製造施設あたり1ヶ月で6万ドルの投資収益率を実現。
  • 在庫、及び試験にかかるコストを削減。
  • バッチ間の品質の一貫性を確保。 顧客の受容度が増加。

ペレット230ロットの品質&プロセスモニタリング

品質管理チャート(SQC)で、合格4段階と境界線レベルを設定し、230ロットの品質レベルの予測を行ないました。




(IFT08発表資料の一部)
※添付の資料は著者の許可を得て掲載しています。

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