飲料の異臭検出

The Coca-Cola Company(米国)

飲料の異臭検出に電子嗅覚システムを導入。官能評価コストを90%削減!

IFT08レポート:
The Coca-Cola Company (米国)のQAマネジャー Mitchell Lamboy氏等は、製品の品質管理や異臭の検出を目的として 電子嗅覚システム Heracles を導入することで、これまで直面していた官能評価の困難を解決し、官能評価コストを90%削減するなど、多大な成果を創出したと報告しました。


従来は、官能評価に毎月70時間が費やしていた。

1施設、1日あたり350サンプルを10~12名のパネルで評価。月合計70時間に到達し、担当者の全体業務のうちの12%が官能評価に費やされていた。
多量サンプルを試験することは、試験量とデータの信頼性の狭間で妥協することであった。


Heraclesに期待されたソリューションはスクリーニングと警告。

電子嗅覚システム Heraclesに期待されたのは、官能評価によるクロスチェック前の一次スクリーニング、 ラボ効率とデータの信頼性の向上、わずかでも疑わしいものに対する警告、そして主観性と官能評価に圧し掛かる負担、コストを減少。


Heraclesによる迅速な異臭検出で官能評価コストを大幅に削減。

  • 官能評価を必要とするサンプル数を10倍削減。
  • 品質管理コストのうち官能評価に費やされていた13%の中の90%を削減し、
    非常に高い投資収益率を実現。
  • 製品の長期間のライブラリを構築し品質トレンドを調査。
  • 最終製品以外にも原料、包装の品質管理から、貯蔵寿命、包材の選択など
    研究開発分野での展開可能性。

Diet Coke中にコンタミした塩素臭の検出

Level 1: 5 mg/L、Level 2: 7.5 mg/Lの塩素がスパイクされた。
注釈: 塩素は香気成分やフレーバープロファイルの変化を引き起こし、間接的に測定できる。


Diet Coke中にコンタミした塩素臭の定量




(IFT08発表資料の一部)
※添付の資料は著者の許可を得て掲載しています。

ページのトップへ戻る