電子味覚システム
ASTREE

味の違いを客観的に表現! ・・・官能評価のサポートツールに最適。
電子味覚システム ASTREEは、複数の高感度電気化学センサーとケモメトリックス手法を組み合わせ、溶液中の味成分の定性的、定量的な違いをグラフや数値などで視覚的に表現します。電子嗅覚システムや官能評価データとの統合により、風味やおいしさの、より”リアル”な表現が可能になります。
センサーとパターン認識で、人の味覚認識プロセスを模倣
ASTREEでは、膜組成の違いによって様々な応答スペクトルを示す7種類のセンサーを組み合わせ、 味の特性ごとに異なるユニークなフィンガープリントを作成します。 その出力とパターン認識手法を利用して、味の総合的な感覚を表現することは、 味覚の末梢神経が1つの味質にのみ選択的に応答せず、 多くのニューロンの興奮の組み合わせパターンによって味を識別しているとされる人の味覚認識プロセスを模倣しています。
電子味覚システムの特徴
- 官能評価との相関を保証する豊富な統計プログラムを内蔵し、未知サンプルを予測します。
- 電子嗅覚システムによる香りに関する変数や、テクスチャーなど外部因子の情報を統合することで、 風味やおいしさをより"リアル"に表現します。
- 溶液中の全ての有機、無機成分に応答する広域選択性を示す7センサーは、 基本五味に限らず、辛味、渋味、金属味などあらゆる味成分の違いをキャッチします。
- プロパノール、酢酸、リンゴ酸、リン酸、エタノール、PEG400(65%以下)など様々な溶媒の使用が可能です。
- ppmレベルの優れた感度は、訓練されたパネルの感度に匹敵し、品質管理にも安心です。
- 繰り返し測定の再現性に優れ(3%RSD以下)、さらに感覚疲労に相当するセンサー表面での味物質の吸着が生じません(特に苦味物質など)
- 測定間隔がわずか3分以内と極めて短く、多検体のスクリーニングに適しています。
- センサー寿命が極めて長く、ランニングコストを削減します。
- センサー診断機能により、センサーの交換時期を逃しません。
- センサーは乾燥させて保管するだけのメンテナンスフリーな設計です。
電子味覚システムのセンサー原理
電気化学センサーを利用した検出部は、CHEMFET(化学的電界効果トランジスタ)技術に基づき、その感応膜はAlpha M.O.S.の専門技術によって、特性、感度、相互選択性が向上するように開発されました。
サンプル中に溶解している広範囲の味物質が、感応膜に対し特定の相互作用を誘発することで、CHEMFETセンサーと参照電極間の電位差が変化し、これを信号として検出しています。
メリット1: 新センサーセットで味の特徴を簡単測定!
食品・飲料用に新たに開発されたセンサーセットNo. 5は、味属性に高い選択性を持つセンサーで構成され、酸味、塩味、旨味などの強度の違いをわかりやすくグラフ化することができます。
マーケティング、営業ツール、クレーム対応ツールに最適です。

メリット2: 基本五味に加え、辛味や収斂味などあらゆる味の評価に対応!
ASTREEのセンサーセットは、基本五味に加え、刺激による辛味や収斂味、渋味などのほか、サンプル固有に表現する味(コショウ風味、エグミ、マイルドなど)の違いも検出し、官能評価と相関づけて表現できます。
7本のセンサーパターン分析を用いることで、ユーザー様の専門パネルが利用している味属性、クライアントから依頼された味属性、また消費者が利用する味属性など、基準サンプルさえあれば、あらゆる感覚を数値化するためのモデルを構築します。
メリット3: 油を含むサンプルもOK!
ASTREEのセンサー膜は、油にも耐久性があります。 サンプルに油が含まれるケース、例えばラーメンスープの測定も簡単です。 油脂分、調味料を含むサンプルが測れないとは言わせません! ラボブレンダー(オプション)を使えば、固形物の抽出液も簡単に作れます。

メリット4: 甘味物質も高感度応答!
ASTREEのセンサー膜は、電解質に限らず非電解質にも高感度に応答します。 スクロースやグルコースなどの糖の違いから、アスパルテームやアセスルファムKなどのような人工甘味料まで、甘味の質と強さを測定できます。 脂質膜を基盤としたセンサーでは、非電解質の味物質を測定することはできないので、この点は大きなメリットとなります。 甘味による味のマスキング効果の評価も可能です。

メリット5: 測定は、わすか数回のボタン操作でスタート!解析も簡単。
トレイ上のサンプル名を定義するだけで、測定はすぐに開始されます。 グラフィカルなディスプレイと対話式のメニューによってオペレータのPCスキルは不要です。
また、豊富な解析機能へもボタン数回で簡単にアクセスでき、思いのままのグラフを作成、レポーティングできます。
専門のスタッフをつけなくても、測りたい人が測りたい時に使用可能です。 装置の使い方が分からないといって、結果的に装置を眠らせることはありません。
ルーチン操作が見て分かるSOPを用意しています。
メリット6: クリーニングはたったの10秒!
1サンプルの測定は、わずか2分で、測定後のクリーニングに有する時間は、たったの10秒です。 それだけ、センサーの汚染、吸着が少ないことを表しています。 商品開発のスピード化、クレーム対応時の即座の判断に貢献します。
メリット7: センサー寿命は、これまでの5〜10倍!
ASTREEのセンサー膜は、ポリマーを主成分で形成されているため、大変耐久性に優れ、多検体の測定に絶え得ます。分析回数にすると、脂質膜を基盤としたセンサーの5〜10倍となります。 センサー交換にかかるランニングコストを削減し、その分、周辺装置の拡張に投資できます。
メリット8: オペレータの手を煩わせないメンテナンスフリー設計!
しばらく測定しないときでも、センサーをオートサンプラにつけたまま、 大気中で乾燥させておくだけです。脂質膜を基盤としたセンサーで要求される、面倒な取り外しや保存液内での保管作業は不要です。
メンテナンスフリーのため、必要以上に装置の前に長居して作業することは不要です。 コンディショニングとクリーニングさえ行なえば、測定しないときは放っておくだけです。

消費者志向の味属性に基づく商品開発を支援
下図は、官能スコアとセンサーによるワインの味のポジショニングが、 互いに類似していることを示しています。
官能による辛味とセンサー応答との相関係数は、0.99ときわめて高く、未知サンプルの辛味強度の予測が可能です。
消費者の不満や開発のやり直しを回避
マーケットリーダーである競合品の総合的な味を目指して商品開発することで、市場における消費者の満足度を満たし、成功の確率を高めます。
複数の味のスクリーニングと多くの配合候補を一挙に試験
原料や、供給元、製造工程などを変えた試作品のストレス試験を行い、 各プロトタイプの味の安定性を同時に評価し、最適なフォーミュレーションを選択できます。
原料、製品の品質の一貫性の管理
供給元、出荷先ごとに品質基準のモデルを構築することによって、ロット間の一貫性を保証します。
製剤設計のスピードアップに貢献!
安定性の評価から苦味のマスキング効果の判定まで製剤設計のスピードアップに貢献します。
- 新規化合物の苦味強度の予測
- 味マスキング効果の評価
- 製剤や香料など原料の消費期限、安定性の評価
- プラセボ開発における味のマッチング
- 競合品との味の比較
- 味マスキング効果の測定
- 原産地の識別
- 味の品質の識別
- 製品の味の安定性評価
- 包装材料から出る物質の食品へ移行のモニタリング
- ゴールドリファレンスとの味のマッチング
- 他社品、競合品と味の比較
- 苦味マスキング効果の評価
- 貯蔵寿命や劣化の評価
- プラセボとの味のマッチング
- 添加物や薬品の味の定量
新規薬物の苦味の定量モジュール
訓練されたパネルによって苦味のスコア化をした数種の苦味化合物を利用して検量線を構築し、 未知の化合物の苦味を定量するセンサー、キャリブレーション試薬、苦味定量ソフトウェアのモジュールです。
固形製剤ダイナミックアナライザー(SFDA)
口腔内速崩錠のアプリケーション用に開発されたオプションで、錠剤など固形製剤の溶解過程における味の変化を連続的に測定します。 SFDA ビーカーに、IN とOUT の2つの流量可変ポンプを用いて、 一定量の溶媒(水や人工唾液)を注入、回収する操作は、口腔内を模倣しています。
製品仕様
電子味覚システムユニット ASTREE U
| 構成 | センサーボード(28ch)、取得ボード(10Hz)、メインボード | ||
|---|---|---|---|
| 操作コントロール | RS-232C | ||
| 寸法・重量 | 22(W)× 30(H)× 40(D)cm・3Kg | ||
| 電源 | 110-120VAC, 3.15A, 50/60Hz | ||
液体オートサンプラ LS16 / LS48(オプション)
| 構成 | センサーヘッド,センサーコネクタ,ランプルラック | ||
|---|---|---|---|
| ラック収容力 | LS16: 16ポジション(80mL溶液) LS48: 48ポジション(20mL溶液) |
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| 攪拌 | プロペラロッドスターラー(攪拌速度可変) | ||
| 操作コントロール | RS-232C | ||
| 動作環境 | 42(W)× 72(H)× 58(D)cm ・11.6Kg | ||
| 電源 | 100-120VAC, 4A, 50/60Hz | ||
センサーアレイ
| 構成 | CHEMFET センサー7 本+ Ag/AgCl 参照電極 センサーセット#1 : 食品&飲料、一般分析用 センサーセット#2 : 医薬品用 センサーセット#5 : 基本五味アプリケーション用 |
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|---|---|---|---|
ソフトウェア (21CFR Part 11 準拠)
| 動作環境 | PentiumIV 2.4GHz, RAM 256MB, HDD 40GB RS232 × 2, Windows2000 以上 |
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|---|---|---|---|
| データ処理機能 | 変数(センサー)の最適化 | ||
| データ解析機能 | 主成分分析, 判別分析, PLS, SIMCA, クラスタ距離 | ||
| 診断ツール | システムの自動テスト, センサー診断機能 | ||
